放課後等デイサービス

障がいを持つお子さま自身の働く意欲を育てるためには?

前回ご案内させていただいたシェサンの強み「将来の就労に結びつく養育に力を入れている」について、
放課後デイサービス利用期、低学年のうちから利用者さまの働く意欲をゆっくり育むために、我々シェサンスタッフ全員が共通で意識していること5点をご紹介させて頂きます。

①役割をつくる

社会性を育てる第一歩。シェサンに通う利用者さま全員が何かしらの係り当番を担当し、役割を果たすことで、「自分がいないとみんなが困るんだ」という責任感やルールを守る意識を育てていきます。

それはみんながやりたくない当番かもしれません。
日によっては自分自身が面倒だな、と感じることがあるかもしれません。

しかし、嫌でもやり抜くからこそ、人から感謝される。それが仕事の重要な価値の一つです。
人の役に立つために何かをする経験を積むことは、お子さまが将来どう生きていくかを考えるうえで、とても大切だと考えます。

また、どんな居場所にいても、そこに役割があるからこそ、自分がそのクラスや職場に所属しているんだ、グループの仲間なんだと意識できます。

②目標と達成を見守る

無理せず、確実にできることからはじめ、ひとつひとつの小さな「出来た!」を増やしていきます。
次第に主体的な行動への変化が見られると、大きな目標ががみえていく可能性があります。

例えば、電車好きから、図鑑を見ながら文字が読めるようになり、引きこもりがちだったのが線路沿散歩が日課になり、最近はカメラに興味をもち「写真が撮ってみたい」と要求するようになったり。

また、一見無駄に思えてしまうことこそ、成長に関わっているかもしれません。
時間を忘れて集中できる時間こそが、心の安定に繋がったり、学業をする上での活力になったり。

ひとつの経験が様々な興味へと変化し、次の経験を促すような対応が必要だと思っています。

③「大きくなったら何になりたい?」 とさりげなく話しかける

この答えを利用者さまが見つけるには、実際の社会に触れてみる必要があります。
世の中にはどんな生き方をしている人がいるか、というのを、とにかくたくさん見せて、会わせて、憧れたり、共感したり、尊敬したりする人を、いっぱい持てるようにしなければいけません。

家庭生活や学校生活は、 社会参加の準備ですが、子ども自身が「生の社会」を体験する機会は、地域社会の中にこそ豊富にあると考えています。

④様々な体験にチャレンジする機会を増やす

③の続きとして、地域社会にはルールやマナーを学ぶ機会も多く存在します。
「いらっしゃいませ」「ありがとうごいました」といった言葉のコニュニケーションや気配りに触れながら、利用者さま自身も自然とそれに応えられるようになります。
さらに「人への尋ねかた」など、必然的に学ぶ機会になっていきます。
これらは利用者さま自身と社会資源が繋がる貴重な瞬間です。

この機会は主体性を育てるため、 可能な限り見守りに徹する努力をしています。
子ども自身からの感想や報告を待って、「自分でできたこと」「人に尋ねて教えてもらったこと」「できなかったこと」などの課題整理をします。

④子ども自身の得意なことを生かし、不得意なことに興味を示させる工夫

絵を描いてると時間を忘れちゃう。
しゃべりだしたら止まらない。
食べるの大好き。

きっとこれらのずっとずっと先、延長上に自分が活躍できる「仕事」があります。

だけど得意なこと、好きなことだけやっているだけでは不十分で、興味がないことや苦手なことも底上げする必要があります。
もちろん全ての障がいに当てはめることはできないかもしれませんが、少なくこと得意不得意に関わらず「やれば出来ること」のスキルアップは必要。

障がいを克服するため、努力するのは利用者さま自身であ ることを理解していただくことが大切です。
もちろん我々は、利用者さま自身の課題を理解し、課題を克服していただけるよう働きかけます。

自分の人生をデザインできるのは自分だけ。
「自立」は人任せではできないし、一人で頑張ることでもない。
周りに支えられながら、常に理想の自分に向かって歩み続けることだと思っています。

 

最後に
タイトルと少し矛盾するかもしれませんが、あくまでも目標に向かうお子さま自身が主役。
ご家族さまや我々事業所も含めた支援者は名脇役に徹していきましょう!